ブログ記事一覧

ブログを書くに及んで

 ブログのコーナーでは、以下の6つの事項につきその内容を紹介していく予定である。

  1. オントロジー
  2. 概念設計手法
  3. 物流AHS
  4. 新・形式手法
  5. 新型CPU
  6. PAC

オントロジー

 オントロジーは、哲学用語でいう処の「存在論」である。その詳細は①のコーナーでの解説に譲るが一言で言えば、「考え方のフレームワーク」と思えばよい。只、今後の世の中のように、すべての進歩や変化が激しい時代では、今迄に無いものあるいは全く新しいもので且つ複雑なものと対峙する必要に迫られる。そういった際に用いると有効に機能する。

概念設計手法

 概念設計手法は、そういったものをどのようにしたら見出せるか、その手法としてオントロジーを利用してその手順を定義したものである。その際のキーとなる考え方は、バックワードキャスティング(B.C.)とフォアワードキャスティング(F.C.)である。注意して欲しいのは、「B.C.で且つF.C.」の考え方が重要であるということである(B.C.あるいはF.C.のどちらか一方だけでは、問題を抱え込むということである)。

物流AHS

 物流AHSは、先頭車は有人運転で2台の後続車は無人自動追従運転する3台の隊列走行するトラックにより、高速道路上をトラックの荷箱相当の国内専用のコンテナを搬送する物流システムのことである。前述の概念設計手法を用い、次世代の物流システムの在りよう(コンセプト)を導出した。その内容をご紹介するので、どのように概念設計手法を使ったのか、ブログの読者には考えてみて欲しい。

新・形式手法

 新・形式手法は、ソフトウエアの新たな捉え方を紹介するものである。今の世の中、コンピュータ(CPU)を使ったITシステムは、無くてはならない存在である。ご承知の通りCPUは、ソフトウエアの記述内容に沿って動作する。ソフトウエアは、人間が意図するところのものである。只、対象とするシステムが複雑なため、それを動作させるためのソフトウエアも複雑にならざるを得ない。そういった事態でも、レゴブロックの如く小さな単位のソフトウエア部品を用い繋ぎ合わせることで、複雑なソフトウエア全体を作り上げてしまうことを実現した人がいる。その人が考えたこととその適用先(可能性)につき紹介してみたいと思っている。

新型コンピュータ

 新型コンピュータは、ここでは特に今後の組込みシステムで使われるCPUを想定している。只、新型の意味としては、CPUを動作させるソフトウエアをクロックサイクル単位で差し換えるもの、ソフトウエアが動作する為のCPUの内部メモリに於ける定義領域にハード的な欠損箇所があってもその箇所を検知・回避し使用する領域を再定義するもの、既存のASIC等の専用機能の為の複数のCPUを並列CPUとして利用してしまうもの、イベントドリブン型CPU(FPGA)を多数使用し高速処理を実現するもの等を、紹介するつもりでいる。

PAC

 PACは、パーソナルエアクラフトの略である。ここでは、正に「空飛ぶ車」のコンセプトを紹介する。只、バックトウーザフーチャーでは、中古のデローリアンが空中を自在に飛び回るが、そういったものを言っているのではない。どうしても「空飛ぶ車」といった言葉を使うと、ファントマの映画に出て来る車に翼を付けてみたりした乗り物を想像してしまうが、ここではもっと現実的な意味でその言葉を用いている。つまり、「車の技術を以て空を飛ぶ」ということと、自動車で「走る」「曲がる」「止まる」が自在にできるようにPACではそれらを3次元の空中で実現するということを言っているのである。21世紀にもなって未だにそういった乗り物が存在していないこと自体が不思議に思いませんか。検討の途中段階ではあるが、そのコンセプトを紹介していく。

 以上が、ブログに掲載していく内容の超概略であるが、ご関心を持たれた方は是非その内容をのぞき見して頂ければと思う。出来ることなら、意見や質問を投げかけて貰えるなら、大変ありがたい。

 只、最後に以下のことをご容赦頂く必要があるのでご承知おき願いたい。特に②④⑤⑥に関しては、⑥のPACの実現を目指すための情報整理を兼ねることになる。言い換えると、⑥のPACを導出するためにはその為の概念設計手法が必要であり、それを用いPACのコンセプトを完成させる必要がある。次にPACを技術的に実現させようとした場合、大きな必須技術として、④の新たな捉え方のソフトウエアが必要になることと、そのソフトウエアを高速処理させるCPUが必要になる。この一連の内容を論文化し、世の中に発表することにより、PACを供給する新たな産業を興せればと考える。そこでこの論文の作成のため、筆者は今年9月より、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の後期博士課程に進学する予定にしている。従って、本HPのブログのコーナを、論文のドラフトを作成する場として兼ねることもあるため、その内容が些か固い表現になることが有るのでご承知おき願いいたい。
以上

2015年09月15日

新・形式手法(SWの新たな捉え方) 第1回ブログ:ソフトウエアの現状

今のSWは、プログラム(以下PRGと記す)言語の進化と共に理解の曖昧さを包含する世界へと突き進んで来ました。そこでのPRGの進化とは、人間が意図することをPRG化する際、そのPRGを我々が日常使う言葉(自然言語)にできる […]

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2015年09月15日

新・形式手法(ソフトウエアの新たな捉え方)のブログを書くに及んで

本項のブログを執筆する目的や背景を、会員に以下お示し致します。 2010年に米国並びに日本等で注目を浴びたアクセルやブレーキに絡む不具合の一連の問題は、トヨタのブランドを大きく揺るがしかねないものでした。トヨタは、市販マ […]

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2015年09月14日

次世代物流システム(物流AHS) 第1回ブログ: 次世代物流システムのコンセプト

嘗て概念設計手法を用い目指すべきコンセプトの概要を検討した物流システムにつき、手法の具体的事例としてご紹介して行きます。日本の超少子高齢社会でも高い輸送効率を確保した「次世代物流システム」です。 先ず初めに、「次世代物流 […]

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2015年09月14日

新型CPUのブログを書くに及んで

組込みシステムが複雑系に入るに及んで、アプリケーション側のSWの品質を追求する必要が出てきた。それに伴い、SWの本質の部分に立ち帰って眺めて見る必要性が出てきている。そのことが、マクロに言えば、最近の状況ではないかと理解 […]

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2015年09月14日

パーソナルエアクラフト 第1回ブログ; 今何故、パーソナルエアクラフトか

さて、このブログでは、パーソナルエアクラフトの実現を世の中に問う為に、そのコンセプトを構築して行きます。少しでも、面白いじゃないかと感じて頂けた会員がおられましたら、是非とも積極的にコメントの方、お願いできれば有難い限り […]

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2015年09月14日

概念設計手法(要求定義支援ツール)第1回ブログ: RDD100とは

RDD100は、大規模プロジェクトの初期検討段階から完了に至るまでをサポートする、統合支援環境として、欧米で使われているソフトウエア製品です。特に、防衛産業、航空宇宙産業、通信基盤産業などで多くの実績を持っています。「R […]

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2015年09月14日

概念設計手法(知的データのPC管理)

教科書のブログ欄ではその目次立てに沿って概念設計手法の教材を作成していく、又、要求定義支援ツールのブログ欄では、RDD100というツールが持つ機能の詳細を紹介していくとしています。  これらが分かれば、「あとは、これらの […]

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2015年08月27日

概念設計手法(教科書)

 概念設計手法(教科書)のブログは、その執筆を通じ、研修セミナーで講義する「概念設計手法」の内容を、教科書化することを目指すものです。その教科書によって、セミナーに参加できなかった方が、独学できるようになります。また、セ […]

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2015年08月19日

パーソナルエアクラフトのブログを書くに及んで

会員の皆さんの中には、「空飛ぶ車」という言葉を耳にした方もいるのではないでしょうか。最近の例で言えば、ハーバード大の学生が設立した会社が、“Telafusia”という名前の空飛ぶ車を発表し、その後試作して飛行に成功したの […]

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2015年08月19日

“オントロジ”の起源

先ず今回は、手法の説明に入る前に「“ONTOLOGY”」についてお話をさせて頂きます。ウイキペディアでは、 「オントロジー(英: ontology)は、哲学用語でいう存在論のこと。ものの存在自身に関する探究、あるいはシス […]

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